[HCG] HOTOTOGISU 〜ULTRA PATRIOT〜 (つるみく)

  •  (1)
  •  (2)
  •  (3)
  •  (4)
  •  (5)
  •  (6)
  •  (7)
  •  (8)
  •  (9)
  •  (10)
  •  (11)
  •  (12)
  •  (13)
  •  (14)
  •  (15)
  •  (16)
  •  (17)
  •  (18)
  •  (19)
  •  (20)
  •  (21)
  •  (22)
  •  (23)
  •  (24)
  •  (25)
  •  (26)
  •  (27)
  •  (28)
  •  (29)
  •  (30)
  •  (31)
  •  (32)
  •  (33)
  •  (34)
  •  (35)
  •  (36)
  •  (37)
  •  (38)
  •  (39)
  • HOTOTOGISU 〜ULTRA PATRIOT〜
    【ストーリー】
    「お待たせしました――遅くなってすみません」
    2年ぶりに出所した俺を、我が有能なる片腕はそんな面白くもない言葉で出迎えた。

    元総理大臣である親父が他界してから、俺の人生は一変した。
    実父殺害の容疑で逮捕され、挙句まったく身に覚えのない罪を次から次へと被せられ、気づけば雪だるま式に罪状が増えていた。

    身に覚えのある罪はいくらでもあるが、発覚したものなど一つもない。 ――つまり、濡れ衣である。 すべては現総理大臣・高井田幸造率いる『民権党』の陰謀である。 こうして無事釈放されたのは、我が有能なる片腕の働きのおかげというわけだ。 もっとも、無条件で自由というわけでもない。 当面の間は高井田の息のかかった当局の捜査員の監視下におかれ、親父の地盤を引き継いで政界へ進出したり、取引内容を暴露したりしないよう約束させられている。 妹を実質人質に取ってまでという念の入りようである。 元総理大臣の息子である俺に許された生き方は、資産を食い潰しながらの細々とした生活だった。

    無論、そんな退屈で窮屈な人生にこの身を捧げるつもりはない。 俺は親父とは、決して良好な間柄ではなかった。 だが、その愛国心と鉄のような信念だけは少なからず尊敬していた。 親父のためなどとは言わないが――俺とてこのまま連中の好きにさせておくのは面白くない。 ここからは、俺のターンだ――。